セッション「7人いる!」
時は20XX年。日本に新たな宇宙開発機構が誕生した。
その名は New Investigation Network of Japan Aerospace EXploration Agency
── NINJAXA !
宇宙飛行シノビを養成して日本が有人宇宙開発を牛耳ろうと、
流派を超えて結成された組織だ!各流派から一人ずつ集められ、
試験として隔離された人工衛星内で3日間を過ごすことを命じられた、
貴方たち6人──6人?
いや、7人いる!!
・・・という出だしで、現代モノ忍者バトルTRPG「シノビガミ」のGMやりました。
参加PLの大部分が「シノビガミって何?」「名前は知ってるけどどうやるの?」状態でした。
また、GMの渡したハンドアウトに一部ミスがあったり、誤解を与えた部分があったりもしたため、
ミドルフェイズが、やや迷走気味になりましたが・・・
でも、結構盛り上がってたので、よしとします!
使用したシナリオは、以下のサイトで公開させていただいております。
- シノビガミ - 忍神 - シナリオ登録サイト
- セッション中に渡していた資料には、一部間違いや情報不足がありました。参加者には伏してお詫びいたします。
上記公開シナリオでは、訂正済みです
リプレイもどき
以下、GM中にとったメモより、リプレイもどきのセッションの流れを記します。
(一部、軽いネタバレ含みます)
プレセッション
「NINJAXA」と「宇宙飛行シノビ」は、無事 ”出オチ”…もとい、”ツカミ”の役割を果たす。
スベらなくて一安心(^^;)
PCは、ルールブック1(基本)に載ってる、各流派のサンプルキャラを、
そのまんま使ってもらいました。
導入フェイズ
PLに「自己紹介かねて、どんなキャラクターかアピールしてください」と誘導して個別導入。
オッサンオネェなPC:隠忍*1や、 PC:ハグレモノのレ○ホー・仕分け等のネタで笑い。
* なお、PC/NPC全員、男性でした。
全員集合して「おい、7人いるぞ!」
ここまではセッションあらすじで告知してあったので、サクサク進む。
GMのNPCが「御斎学園の教師だ」と名乗った事で、
「なんで御斎学園が2人いるんだよ」と疑惑の視線を浴びる、GM&PC:御斎学園。
予定通り。
そこで爆発音と振動。「エニグマ:防衛機構」の予告演出をして、一旦解散。
の前に、全員で「誰か1人の居所入手」の判定。獲得者は以下の通り
ミドルフェイズ:1ターン目
(1)ミドルフェイズの例示として、GM(NPC)が「ドラマシーン」でPC:御斎学園を呼び出し。
「教師として、生徒を信じたいんだ!」と共闘を持ちかけ、判定。
成功して感情を得ようとする・・・と、「エニグマ:不和の種」が発動して強制力
エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ ・・・ではなく、GMは、予定通り(笑)*2
と、ここでGMがウッカリ忘れていた「エニグマ:防衛機構」発動。
衛星があちこちいろんなトラブル起こしててね〜、という演出。
しかしのっけからPC:隠忍の血統とPC:鞍馬神流2人もの「行方不明」者が出て、
考えるGM。
「シノビガミ」初心者が多いし、ミドルに参加できないとつまらない、そして辛いんじゃないだろうか。
GM権限で、このエニグマに限って
”行方不明”は「無効化判定は今行う」「失敗しても、サイクル終了時に自動無効化」
ということにしました。
PC:隠忍は判定に成功。
(2)PC:隠忍の血統
ドラマシーンで「偽装:衛星」のエニグマを調査。判定に成功して解除。
(3)PC:斜歯忍軍
ドラマシーンでPC:隠忍の血統の情報判定に成功。居場所を取得。
(4)PC:鞍馬神流
「エニグマ」効果で行方不明につき一回休み。
衛星の中で迷子中、ということになった・・・
(5)PC:御斎学園
ドラマシーンでPC:斜歯忍軍に情報調査を仕掛けるものの・・・失敗。
(6)PC:比良坂機関
「偽装:何が〜」のエニグマを調査。判定に成功して解除。
(7)PC:ハグレモノ
ドラマシーン。衛星内で迷子中の「PC:鞍馬神流」とバッタリ遭遇(笑)という名の「お呼び出し」をして、判定。
成功して以下の感情をお互い得る。
-
- PC:ハグレモノ→PC:鞍馬神流 愛情
- PC:鞍馬神流→PC:ハグレモノ 愛情
……………ラブラブだな、ぉい(^^;)
ミドルフェイズ:2ターン目
冒頭の「防衛機構」。
PC:隠忍の血統が再び「行方不明」。解除にも失敗してこのターンお休み。
そしてGM(NPC)とPC:御斎学園がそろって「忘却」して1ターン目で得た互いの感情を喪失・・・お互いを疑った過去はなかったことにしたい模様*3。
そしてGM。
「感情GET→秘密GETで情報共有」をやってみせるつもりが、予定が狂って困惑・・・
先にPCに動いてもらう事に。
(1)PC:隠忍の血統
「行方不明」の変調につき、衛星内でトラブルに巻き込まれお休み中。
(2)PC:斜歯忍軍
ドラマシーン。シーン表の効果を演出しているうちに、ここは「公園エリアがある衛星」ということになった。広いな(笑)
そこでPC:鞍馬神流と感情を結ぶ。
-
- PC:斜歯忍軍→PC:鞍馬神流 憧憬
- PC:鞍馬神流→PC:斜歯忍軍 共感
(3)PC:鞍馬神流
ドラマシーン。素振りをしてたら、PC:御斎学園を掠めたっ?!(演出)
で、互いに感情を得る・・・ちょっとギスギスですが。
-
- PC:鞍馬神流→PC:御斎学園 侮蔑
- PC:御斎学園→PC:鞍馬神流 殺意
(4)PC:御斎学園
この状態はいやだ!と、ドラマシーンでPC:鞍馬神流に再び挑む。
刀術の冴えを見せて、以下の通り感情を変更。
-
- PC:御斎学園→PC:鞍馬神流 友情
- PC:鞍馬神流→PC:御斎学園 友情
(5)PC:比良坂機関
ドラマシーンで情報収集。
PC:鞍馬神流の居場所を得る。
(6)PC:ハグレモノ
ドラマシーンで情報収集。
PC:御斎学園の秘密を得る。
「情報共有」でPC:鞍馬神流も共有。
(7)GM:NPC
今までの流れとロールを見て、決定。
ドラマシーンで、PC:鞍馬神流と感情を結んでみる事にした。
この際GMは、
「PC:鞍馬神流が衛星の制御に苦しんでいる」設定でシーンを始めて、「そこに登場(判定成功)トラブルを解決してみせる」という演出をやってます。
なんという自作自演。忍者きたない忍者ずるいw
ミドルフェイズ:3ターン目
最後の「防衛機構」。
PC:隠忍の血統が「呪い」*4
PC:鞍馬神流が「故障」の変調を受けて、開始。
(1)PC:隠忍の血統
ドラマシーンでPC:比良坂機関の秘密を探ろう・・・・
・・・・として。
PL、悩む。
判定目標値は厳しく*5なりますが、
『「九の一の術」でPC:比良坂機関を篭絡して聞き出したい』と(゚Д゚;)
* 再度言いますが、PC全員男です(笑)
その決断が仇となり、達成値1足りずで失敗。
「私のダーリンになってくれない?」とさらに交渉(?)を持ちかけますが、
「だが断る!」即答されて、完。
(2)PC:斜歯忍軍
PC:隠忍の血統を相手に、このセッション初の戦闘シーン!
戦闘乱入する者もなく、一対一の対決は。
攻撃回避〜返し技を使った、PC:隠忍の血統 が返し討ちで勝利!
戦果として、PC:斜歯忍軍の秘密を取得。
PC:隠忍は誰とも感情を結んでいなかったので、情報共有起こらず(´・ω・`)
(3)PC:鞍馬神流*6
ドラマシーンで情報収集。GM:NPCの秘密を得る。
情報共有で、PC:ハグレモノ、PC:斜歯忍軍、PC:御斎学園 も共有。
GMここで、シーン登場を要請。
「知ってしまったならしょうがない。
君が知ってる範囲で私に有用な情報があるのなら、それをくれないか?
代わりに忍具を進呈しよう」と交渉を持ちかけるも、決裂*7
(4)PC:御斎学園
ドラマシーンでPC:隠忍の血統と感情を結ぶ。
-
- PC:御斎学園→PC:隠忍の血統 友情
- PC:隠忍の血統→PC:御斎学園 憧憬
(5)PC:比良坂機関
ドラマシーンで情報収集。
PC:鞍馬神流の秘密を得る。
「情報共有」はなし。
(6)PC:ハグレモノ
ドラマシーンで情報収集。
PC:比良坂機関の秘密を得る。
PC:鞍馬神流と共有。
ここで再び、GM:NPCシーン登場。
PC:隠忍の血統も、シーン登場。
「情報や忍具を交換できないか」と三つ巴で交渉。
結果、
- PC:隠忍の血統 から PC:斜歯忍軍の秘密を→PC:ハグレモノ へ
- PC:ハグレモノ から PC:比良坂機関の秘密を→PC:隠忍の血統 へ
(7)GM:NPC
「情報共有」や「交渉」で何も得られないので、自力で探ってみることにしました。
今までの行動から”怪しみそう”なPCを選び、
PC:隠忍・斜歯・鞍馬からランダムで選択。
PC:鞍馬神流の秘密を取得して・・・
そこでPC:ハグレモノのシーン登場申請を許可。
PC:鞍馬神流の秘密とPC:斜歯忍軍の秘密を交換しました*8
クライマックス
セッションのこれまでの”結果”より。
GM:NPC「・・・なあ、***(秘匿)。
このまま試験を終わらせて良いのか?」
GM:NPC「私はお前に、協力してやるぞ?」
そしてPLレベルで、設定や今までに得た秘密など、相互再確認。
GM:NPCと某PCが地球のNINJAXA本部に向けて「救急救命装置作動=訓練を途中棄権しまーす♪」しようとしている所に、
某PCx2名 「ちょーっと待ったぁ!!」
「あと、その辺で隠れて様子伺ってる、他3名!」
「お前らも、ドッチに付こうとしてるか、わかってんねんでー(笑)」
「ならば、仕方がない。」
「血戦だ!」
ラストバトル、開始!!!
・・・・の、内容&結末ですが。。。
ファンブル祭り。 (T-T)
特に3ターン目がひどすぎた・・・・
ほぼ全員がファンブル。
全員総計で1ターン半以上を無為に過ごしています(T-T)
加えて、決定力不足。
”奥義”はGMも管理せず、自由に取ってもらった結果(例外:遅刻したのでGMが決めたPC:御斎学園の奥義)。
”クリティカルヒット”持ちは、PC:御斎学園だけ。
もちろんその分「絶対防御」「完全成功」「不死身!」・・・とか言うんですが、
それって、”決定力”にはならないんだ・・・(T-T)
それでドロ試合になりそうだったので、
会場時間制限などの都合を加味して・・・・戦況を見て。
GM:NPC「・・・・なあ、PC:XXX。もはや戦況は決したのではないかな?(苦笑)」
と、GM権限ほのめかして、終結させました。
反省点
1.セッション後処理。
やってません。部屋の退去時間がピンチだったので・・・
その後の忘年会の雑談レベルで、
「俺の秘密こんなんだった〜」「ここの設定は?」とネタバラ会話、しましたが・・・・
「続き物じゃないんでしょ?」に甘えました orz
2.シノビガミ初心者多目で、PL誤解行動に、GM対応が追いついてない
見返すとミドルで、誤解ゆえんの無駄行動がありますね・・・・ orz
3.ハンドアウトミス&不備
申し訳ない(T_T)
4.エニグマ:防衛機構
4−1.「行方不明」とか、”変調”って厳しいね!(゚Д゚;)
4−2.特定のPCには、難易度高いのかも?
今回の場合、「隠忍の血統」や「鞍馬神流」あたりが苦しんでたみたいですが・・・まあ、苦しみそうなPCは、自力で早々に解決しろっていう前提かな?!(^^;)
4−3.PLに伝える情報
”エニグマ”自体が何か露呈してるなら、
ルールブックに載ってる内容詳細(特に解除方法)も、ちゃんと具体的に教えるべきかもしれません。
「早々に解除しよう」「もう解除間に合わないから」・・・とか、判断できるので。
実は、2ターン目終了時点で探ろうとしてたので、
GM「…ごめん。実はもう、それ調べても無駄なの」と教えて、他の判定してもらいました・・・・
*1:途中休憩でPL談「オネェちゃう。女言葉のマッチョや」「知るか!(笑)」
*2:一部PLの表情は…(笑)
*3:しかもこの後の解除判定に、PC:御斎学園は成功したが、GM:NPCは結局成功しなかった……そんなに思い出したくないのかw
*4:しかも、対象:近接戦闘!これもあり、クライマックス戦闘で動けなくなってました
*5:確か8
*6:ここ、メモ飛んでるので一部誤認かも
*7:実はこれ、この時点では当然の結論。『こういうこともできるんだよ』の例として、判って無理吹っかけました。
*8:厳密には、GM:NPC的の本来の使命的には無意味なんですが・・・もう核心得ていたので、状況把握の為にOKするだろう、の判断です